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執筆者の写真Kumi Tsukahara

緊急避妊薬試験販売等について公開質問状を提出した結果と提言

更新日:2023年12月19日

記:下記の質問状に関する回答状況と今後に関する提言を11月28日午後10時よりオンライン記者会見で発表しました。資料と動画URLを末尾に置きましたのでご参照ください。

 

2023年11月21日

厚生労働大臣 武見敬三様

日本薬剤師会会長 山本信夫様

RHRリテラシー研究所


緊急避妊薬試験販売および運用に関する公開質問状


 下記の諸事項について、試験販売開始前までにメールにて回答して頂くことを望みます。


1. 試験販売において、未成年に対する年齢制限や保護者の同意を課したのはなぜか。


2. WHOでは、緊急避妊薬は年齢制限や禁忌がなく、妊娠する可能性がある全ての人(女児も含む)が安全に服用できる薬であり、なおかつアクセスを保障すべきだとしている。『中絶ケア ガイドライン』(2022年)の「中絶後の避妊のための自己管理アプローチ」の推奨53においても「緊急避妊を希望する人が、処方箋なしで市販の緊急避妊薬を入手できるようにすることを推奨」している。この事実を認知しているか、認知している場合には、なぜこの推奨事項に反する運用を採用しているのか。


3. 今回の試験販売における年齢制限や保護者の同意の要件は、試験販売期間のみなのか、恒久的に続けるのか、また、試験販売そのものはいつまで続ける予定なのか。


4. 従来、産婦人科でも緊急避妊薬を求めた未成年に保護者の同意を求めるケースがあると聞いている。保護者や保護者の交際相手に性暴力を受けた結果の妊娠の場合など、保護者の同意を得ることが困難なケースもある。そのような場合、いかにして迅速な服用が必要である緊急避妊薬へのアクセスを保証していくのか。


5. 日本の緊急避妊薬ノルレボ錠1.5mgは、72時間以内に服用することで妊娠阻止率は81.0%とされる。しかし、海外の報告によれば性交後24時間以内であれば妊娠阻止率95%、24~48時間内は85%、48~72時間では58%にまで低下すると言われている。この事実を踏まえて、より迅速に服用する必要があることを周知していく必要性を認識しているのか。


6. 試験販売する薬局はいつ公開されるのか。周知を図る必要性は感じていないのか。


以 上

 

資料をダウンロードして頂けます!


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