中絶薬Q&A よくある質問
中絶薬について基本を知りましょう!
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出血:
ミフェプリストンしかのんでいない段階でも、生理 用ナプキンを普段より多めに準備しておくと良いで しょう。通常、重い生理のような出血があり、いく つか血の塊もみられます。
腹部の痛み:
自宅にいるなら、湯たんぽや温熱パッドを使った り、温かいシャワーを浴びたりすることで痛みに対 処できます。生理痛のために普段服用している鎮痛 剤をのむか、パラセタモールやメフェナム酸、イブ プロフェン系の薬を服用しましょう。 なにかしら忙しくしていることで、気を紛らわすの もいい手です。
寒気と発熱:
ミソプロストールを服用した後に、まれに軽い悪寒 と体温の上昇が起こることがあります。発熱が2時 間くらい続くこともありますが、深刻な副作用では ありません。暖かい毛布さえあれば、特別な治療は 必要ありません。
吐き気:
人によっては軽度から重度の吐き気に悩まされること があります。 軽い食事と水分をたっぷりとることで改善されます。 薬をのんでから30分以内に吐いた場合は、薬をもう 一度のむ必要があります。症状が重い場合は、医療 機関に連絡して吐き気をやわらげる薬を処方しても らうことができます。
(ASAP2021)
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世界保健機関(WHO)が推奨している薬の組み合わせは、現在、3つあります。
妊娠12週(または84日)未満のについて:
1.ミフェプリストンとミソプロス トールを使う方法
ミフェプリストン1錠を水で服用し、その後24〜48時間に、ミソプ ロストール800μg(4錠)を膣内に入れるか、頬の内側ま たは舌の下でゆっくり溶かす(1回限り)。
※日本で承認されたのは、ミソプロストールを頬の内側(歯茎と頬のあいだ)で溶かす方法ですが、妊娠9週(63日)までに限定されています。
2.ミソプロストールを単独で複数回服用する方法
日本では承認されていません。
3.レトロゾールとミソプロストールを使う方法
日本では承認されていません。
妊娠12週以降については、医療機関で服用することになっていますが、日本では承認されていません。
ミソプロストールやレトロゾールは比較的価格が安いため、日本でも使えるようになることが望まれます。
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日本国内では、経口中絶薬とは2023年4月に日本で承認されたラインファーマ社の「メフィーゴパック」という製品のことを指します。メフィーゴパックとは、妊娠を継続させるためのホルモンを止めるミフェプリストンと、妊娠が終わった子宮内の胚(胎児になる前の段階のもの)を体外に排出する作用をもつミソプロストールの2つの薬をセットにした薬です。
2023年5月から、母体保護法指定医師(日本国内で中絶を合法的に行うことが許可されている産婦人科医、以下「指定医師」とします)がいて、入院施設のある医療機関で、指定医師の監視下で服用し、中絶が完了するまで入院または院内待機することを条件に使用することが許可されました。
しかし、国連の世界保健機関(WHO)や国際産科婦人科連合(FIGO)などでは、この薬を対面診療することなく、オンライン処方を行い、自宅に薬を送付して、必要な情報を得たうえで中絶を望む本人が自分で服薬する方法を推奨しており、不必要な制限を設けることを否定しています。
下記のラインファーマ社の説明もご覧ください。
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中絶ケアガイドライン・エグゼクティブサマリー(WHO2023)
専門家向けに、中絶ケアに関する推奨法などの最新情報がまとめられています。
https://iris.who.int/bitstream/handle/10665/352342/9789240045163-jpn.pdf
以下の情報は、服用方法(週数等)については、WHOの『中絶ケアガイドライン』(2023)より古いガイダンスに基づいていますが、他は変わりがなく、十分参考になります。
薬による中絶の ファクトシート(ASAP2021)
以下の2つは、安全な中絶を受けられない国に住む人を対象に、中絶薬の送付を行っている国際ボランティアNGOの情報です。
経口中絶薬: あなたが知る必要があるすべて(Women on Web)
薬による中絶:WOMEN HELP WOMEN