以下は、2023年5月2日にRHRリテラシー研究所から厚生労働省に提出した要望書です。
標記の報道発表資料は、今も厚労省のサイトに掲載され続けることで、経口中絶薬メフィーゴパックが承認されたにも関わらず、今も間違った認識(未承認の薬である、危険な薬である)を広める情報源になっています。 この資料には、人工的に流産を引き起こすこの薬の当然の経過である「膣からの出血」をあたかも異常であるかのように誤認させる情報も含まれています。また、2004年の米国FDAがミフェプリストンの添付文書に警告が追加されたことを下線付きで紹介しながら、事実が判明していった2005年以降に米国の添付文書が何度も更新されてきたことや、世界保健機関(WHO)が必須医薬品リストに入れるようになった事実が反映されていません。 ほぼ20年間も厚生労働省が情報更新をしてこなかった結果、現在、日帰り手術で中絶を行っている複数のクリニックが、この古い報道発表資料を引用して「中絶薬は危険だ」とデマを流すようなことも起きています。 経口中絶薬の安全性と有効性が明かになった今、20年近くも前の古い情報を放置するのはやめてください。中絶薬について正しい情報を得ることは、すべての人々の人権です。科学的に正しい情報提供を行ってください。
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